どうしてもVUメーター付きのアンプがほしい! 音だけではなく、視覚でも音楽を楽しみたい欲張りな貴方に、現在各社から発売されているオーディオアンプから、よりすぐりのVUメーター付きモデルを紹介したい。

マッキントッシュやラックスマンを持ち出すまでもなく、高級オーディオのステータスといえば「VUメーター」だ。バックライトに浮かび上がる左右の針が、音量のレベルに合わせてゆっくりと、時には激しく触れる。そこには耳だけではなく、視覚でも愉しむワンランク上のオーディオ体験がある。

そこで、現在各社から発売されているオーディオアンプから、よりすぐりのVUメーター付きモデルを紹介したい。

現在発売中のVUメーター搭載オーディオ

LUXMAN L-505uXII

 

VUメーター搭載アンプの代表格といえば、有無を言わさずLUXMANだろう。ロングセラー「L-505uX」の第2世代モデルである「L-505uXII」は、価格は26万円。これでもLUXMANのなかではお求めやすいグレードである。ちなみに重量も22kgと、Hi-Fiオーディオは重厚長大なのである。

LUXMAN M-700u

パワーアンプ単体で!!という向きには、こちらもオススメ。虚飾を排除したあまり、実験室にある計測機器のような佇まいになってしまった。ワンルームのアパートなどにこれ1台だけあったら変態っぽくて大変よろしい。瞬時最大出力 960W+960W、S/N比115dBとスーパーカー並の性能。お値段は¥ 535,572。

ちなみに、これでも子分のほうで、もっとデッカイ「M-900u」という親玉も存在する。軽自動車が買えるくらいの値段です。

Accuphase E-270

Accuphase E-270

Accuphase E-270

一般的な知名度は比較的低いが、LUXに並ぶ国内オーディオの雄アキュフェーズ。こちらもVUメーターを取り入れたデザインを踏襲し続けている。

E-270は2016年秋に発売された最新のプリメインアンプ。価格帯は30万円。

マッキントッシュ MA5300

アメリカの高級オーディオ、マッキントッシュもピアノブラックのパネルとブルーのバックライトというデザインを貫き通している。MA5300は50万円也。

Technics SE-R1

テクニクスSE-R1

テクニクスSE-R1

2014年に復活したパナソニックのオーディオブランド「テクニクス」でも、VUメーターはデザインの重要なキーファクターとなっている。テクニクスは90年代あたりから、フロントフェイスの殆どがVUメーターというバカっぽい強烈なデザインを好んで採用している。

フラッグシップモデルのパワーアンプ「SE-R1」は158万円。重量約 54 kg。

デジタル/アナログの入力セレクターとスピーカーセレクターのみを実装し、テクニクス独自のデジタル信号伝送インターフェースである「Technics Digital Link」を介して、ネットワークオーディオコントロールプレーヤーSU-R1と接続して使用する。

Technics SU-C700

テクニクスSU-C700

テクニクスSU-C700

同じくテクニクスの廉価グレードのプリメインアンプ「プレミアムクラス SU-C700」。「SU」ではじまる機種名は往年のオーディオファンなら懐かしくなるテクニクスの伝統だ。かなりお求めやすい価格にはなっているが、それでも定価で15万円。数年経って中古市場にも出回ったころが狙い目か。

ヤマハ A-S1100

ヤマハも80年代から好んでVUメーターを採用しているメーカーだ。現在ヤマハは最上級モデルのA-S3000からエントリーモデルのA-S301まで7機種のプリメインアンプをラインナップしており、オーディオ冬の時代とはいっても堂々の艦隊構成だ。

A-S1100はハイエンドアンプの中ではもっともリーズナブルだが、それでも実売価格は15万円台。「ピーク/VU切り換え式レベルメーター」を搭載する。

サイドパネルがピアノブラックとナチュラルバーチの2種類から選べるのは素晴らしい。サイドパネルの色調で、オーディオの雰囲気が大きく変わる。ここはピアノメーカーのヤマハだけに、グランドピアノと同じ塗装・研磨工程で仕上げた「ピアノブラック」を選びたいところだ。

TEAC AI-503

 

 

また、ティアックもVUメーター付きのアンプをラインナップしており、「安かろう、良かろう」のティアックだけに期待したのだが、なんとフルサイズ(幅430mm)オーディオじゃない! 幅290mmのコンパクトボディーなのだ。電源ON/OFFトグルスイッチのデザインといい、ラックマウント用のハンドル調のデザインといい、高級感という点では今一歩。それでも先代のAX-501-SPに比べると質感は向上しているが・・・。

なんかアマチュア無線の機器っぽく感じてしまうのは私だけだろうか? カーオーディオでこんなデザインなら逆に面白いと思うが、これに9万出すくらいならマランツのHD-AMP1あたりのほうがハッタリが効くだろう。やっぱりティアックは昔から少し方向性がずれてると思う次第。着眼点はよいのだが・・・。

ただ、ここまで紹介してきた現行プリメインアンプのなかではいちばん低価格(実売価格9万円)ではある。

TEAC NR-7CD

TEACからは、ハイレゾ対応のCDプレイヤー+ネットワークオーディオ+プリメインアンプというかなり欲張りな複合機もラインナップされている。

肝心のメーターはVUではなく「ピークパワーメーター」という扱いだ。明るさを3段階に調節することができ、バックライトOFFも可能とかなり力を入れている。

これ1台とスピーカーさえあれば何も要らないオールインワンモデルだが、かなりハイエンド寄りの製品で、実売価格は37万円台だ。

ちなみに、各社ともデザインの流儀があり、ONKYOやDENON、マランツは伝統的にVUメーターを搭載しない。ソニー、ケンウッドはモデルによってはVUメーターの流行をデザインに取り入れた時期もある。

GemTune GS-01M

また、毛色が変わったところでは、Amazonで売られているGemtuneというメーカーの真空管VUメーター付きアンプ。調べてもGemtuneがどこの国のどんな会社かはちょっとわからない謎のメーカーだ。おそらく欧米で企画し、商品は中国で生産しているファブレス企業だろう。

ただ、真空管アンプ+VUメーターという商品企画は悪くない。インプットセレクターやトーンコントロールすらも省いた潔さで、プライスタグは47,799円(送料込み)。

使用されている真空管は、TriodeがWestern 300Bを精密に復刻した中国製真空管「PSVANE 300B」。

PSVANE 300B 復刻 triode trv-a300se 音質評価テスト(逸品館HP)

スペックも紹介しておこう。

定格出力:8W x 2
周波数特性:20Hz〜20kHz
S/N比:88dB
入力インピーダンス:100KΩ
全高調波歪率:≦1%(1kHz)

日本のメーカーのような精緻さは求めるべくもないが、ガジェットとしては極めて興味深い一品だ。

いくつかラインナップがあり、ウッドを奢った「GS-01」のほうがなぜか少し安く44,949円(送料込)。

Gemtuneの終売モデルも公式サイトでは紹介されている。

GemTune Online(公式サイト)

型落ちモデルをオークションや中古店で狙うという手も

ここまで、私が絞り込んだ「VUメーターつきアンプ」を紹介してきたが、以上のモデルに手を出すことは結局なかったのである。

「型落ちモデルをヤフオクで落とせばいいじゃん!」

過去に発売された各社のオーディオの中には、VUメーターが搭載されたアンプも数多く存在する。オーディオの良いところは、数十年以上前のモデルであっても、デザイン的にも、機能的にもまったく問題なく通用するところである。

ネットならヤフオク、リアル店舗ならオーディオユニオン、ハードオフ(あまり安くない)などでセコハンモデルを購入するというのも財布と地球に優しい解決策だ。

つづく