軽さは力だ!ついに1kgの壁を破ったMacBook Retina 12インチ(Mid 2015)を購入した。開封の儀をお伝えしたい。





Macとベンツはシルバーなのだ!

カラーは、チャラチャラしたゴールド、ローズゴールドは当然却下。

残りはスペースシルバーとシルバーだが、ここはオーセンティックなシルバー一択とした。これにUSキーボードの組み合わせがいちばん「分かってる」選択だろう。

そう、ベンツとMacといったらシルバーなのだ!(注1)

注1:1934年の独・ニュルブルクリンクで行われたフォーミュラカーのグランプリ。メルセデスチームが送り込んだ新型モデルW25は、レース前日の車検で車体重量が規定を1kgオーバーしていることが判明。そこでチームはなんとW25のボディを徹夜で研磨。アルミの地肌剥き出しのW25はみごと重量検定をクリアし、しかもコースレコードを更新してのデビュー戦勝利を挙げた。これが俗に言う「シルバーアロー伝説」。

Macとベンツ。一見全く関係がないように見えるが、時代こそ違えれど、機械の性能と軽量化を突き詰めていくとともにシルバーの研ぎ澄まされたデザインに到達した、という共通点が面白い。

閑話休題。パッケージから見ていこう。

あのMacBook Air が巨艦に見える

まずは、外箱の比較から。

MacBookは13インチとはいえ、箱を並べるとMacBookの小ささが際立つ。まるでMacBookが巨艦のようだ。

上蓋を開けると、MacBookとご対面。これは最近のMacの定石だ。本体は見えるが、樹脂のスリーブを開けたり、液晶とキーボードの間に挟まれている保護紙を取ったりという一連の儀式の必要がある。一種のじらしプレイだ。

MacBook Airでは上蓋の裏側にスポンジの緩衝材があったのだが、MacBookではなくなっている。ハードディスクがSSDとなり、可動部がなくなった今、そこまで耐衝撃性に神経質になる必要はないのは確かだ。

MacBookをどけると、小さくなったACアダプターと、USB-Cの充電ケーブル。りんごシールももちろん健在だ。なお、シールの使い道はいまだに見つからないのだが・・!!

USB Type-C 充電アダプター。小さくなったためか、側面に彫られた林檎マークは姿を消し、プリントに。ケーブル巻き取り用の脚もなくなってしまったので、ケーブルをしまうときに困る。ここはかなり残念ポイント。

過去のいろいろなMacノートをスタックして比べてみる。下から順に、PowerBook 165c(1993年)、PowerBook G4(2003年)、MacBoor Air 13″ (2013年)、MacBook(2015年)。加速度的にスリム化が進行していることがわかる。

ACアダプタのある左側をMacBook Airと比較。薄く、小さい。そして端子がない・・。

右側。せめてSDカードスロットは欲しかったところ。こうして見ると、MacBook Airはスリムながらも端子類はフルに奢られた旗艦クラスのマシンだったことがわかる。

ディスプレイのヒンジ側。MacBook Airは黒い樹脂部がデザイン上の特徴だったが、MacBook Retinaではディスプレイ部と完全に一体化したアルミニウム製で、「ユニボディ化」が一層推し進められている。Appleはいま「ユニボディ」という言い方はあまりしてないけど。

キーボードのフォントはSan Francisco

キーボード部をMacBook Airと比較してみる。MacBookもフルサイズキーボードとはいうものの、よく見ると縦横ともにキーピッチがだいぶ狭められていることがわかる。

キーボード部分の凹みのサイズを見ると、縦方向の奥行きがだいぶ違う。

電源ボタンを見るとよくわかるが、キートップもより細くLightenなフォントになっている。

MacBook AirはVAG Rounded。MacBook Retinaは、Apple Watch向けにデザインされたSan Francisco。この細身のフォントが、MacBookの精緻な印象にマッチしている。

新しいMacBookはフルサイズキーボードを配置することを至上命題に、ギリギリまでボデイを小さくしたことがわかる。凹み部分の余白も極限まで削られていることがわかるだろう。「tab」の字を見るとフォントがまったく違うことがわかる。

いよいよ電源を投入

つづく