どうせカーシェアリングでクルマを借りるなら、人気の車種をレンタルしたいもの。カーシェアリング大手のタイムズカー、カレコともに、人気SUVのマツダCX-5の導入が進んでいる。果たして導入グレードは、そして料金は? 徹底解説していきたい。

タイムズカーの導入グレードは20S Smart Edition

タイムズカーで導入されているCX-5のグレードは、エントリーグレードの20S Smart Edition。2WDモデルで¥2,766,500 のモデルだ。リアコンビランプのデザインが変更された2021年12月以降のモデルだった。

カレコの導入グレードは20S Proactive

カレコ マツダCX-5 20S Proactive
カレコ マツダCX-5 20S Proactive

カレコで導入されているCX-5のグレードは、タイムズより1つ上の20S Proactiveだ。2WDモデルで¥2,942,500 (税込)と、約18万円高いグレードとなる。

ちなみに、近隣に配備されていたCX-5は、タイムズカー・カレコともにボディカラーがカーキ系の「ジルコンサンドメタリック」だった。万人受けする色ではないため、在庫がまとめてカーシェア向けに卸されたのではないかと邪推する。もちろん悪い色ではない。

タイムズ VS カレコ CX-5 両グレードの装備の差は?

エクステリアに差はない

両グレードとも、エクステリアに差はなく、足回りは225/65R17に、シルバーメタリック塗装のアルミホイールを履く。タイヤはヨコハマのオールシーズンタイヤ「ジオランダーG91」。19インチタイヤに比べるとホイールハウスの隙間が若干気になるが、贅沢はいうまい。

とくにタイムズはカーシェアリング専用グレードを導入することが多いため、たとえば本来なら市販全グレードでアルミホイールが標準のMAZDA3ですら、法人向けグレード15Cが導入されているため、鉄チンホイール+カバーのちょっといただけないアピアランスとなってしまっている(カレコのMAZDA3はキチンとアルミホイール)。そんななかでCX-5は、タイムズでは数少ないアルミホイール装着車なのだ。

快適装備には両カーシェア間で少なくない差が…

360°ビューモニターはCX-5 20S Proactive以上の標準装備となる
360°ビューモニターは20S Proactive以上の標準装備となる

インテリアに目をやると、20万以下の差ではありながら、その差は小さくない。20S Smart Editionと20S Proactiveの装備の違いは、下記のとおりだ。

360°ビューモニター+フロントパーキングセンサー※1
ステアリングシフトスイッチ(パドルシフト)
ステアリングヒーター
運転席10wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能
運転席&助手席シートヒーター
アドバンストキーレスエントリーシステム

※1: 20S Smart Editionはサイドモニター&バックガイドモニターとなる

20S Proactiveは売れ筋グレードであるため、非常にお買い得感の高い装備内容となっている。

360°ビューモニターやパワーシート、前席周りのヒーター等は、なければないで困らないが、一度体験すると後戻りできない機能だ。

カレコのCX-5 20S Proactiveのインパネまわり
カレコの20S Proactiveのインパネまわり

こちらが、カレコの20S Proactiveのインパネまわりだ。エアコンパネルの液晶上部のボタンが7つ。運転席・助手席にシートヒーターが標準装備されているため、左右両脇にスイッチが設定されている。

また、その上部のシートベルト未着用灯の左端にあるのがステアリングヒーターのスイッチだ。センターディスプレイには360°ビューモニターが表示されているほか、パドルシフトもわずかに見える。

タイムズのCX-5 20S Smart Editionのインパネまわり
タイムズの20S Smart Editionのインパネまわり

こちらは、タイムズの20S Smart Editionのインパネまわり。運転席・助手席にシートヒーターは装備されていないため、エアコンパネルの液晶上部のボタンは5つ。パドルシフトもない。

20S Proactiveを見たあとだと、心なしかさびしく感じてしまう。

CX-5 20S Smart Edition のバックモニター
CX-5 20S Smart Edition のバックモニター

バックモニターの左側にはクルマを上から見た画像が表示されるが、あくまでコーナーセンサーのみの表示だ。

後席周りは装備に差なし!

CX-5の後席周りにグレード間の差はない
CX-5の後席周りにグレード間の差はない

後席周りは装備に差はない。エアコンの後席吹出口や、USB端子付きのリアセンターアームレストなどは全グレード標準装備だ。

また、CX-5のリアシートはわずかに1段階リクライニングすることが可能だが、これも全グレード共通だ。

タイムズカー VS カレコ CX-5 利用料金比較

タイムズカー CX-5 の利用料金

タイムズカーでは、CX-5 はミドルクラスのため、利用料金は6時間まで6,490円、12時間まで7,700円(いずれも税込み)。利用時間が6時間を超えた場合、16円/kmの距離料金が課金される。

カレコ CX-5 の利用料金

カレコでは、CX-5 はミドルクラスのため、6時間まで4,480円、12時間まで6,700円となる(いずれも税込み)。利用時間が6時間を超えた場合、18円/kmの距離料金が課金される。

また、カレコにはたまにしか利用しないライトユーザー向けに月会費無料プランもあるが、この場合は利用料金・距離料金ともに若干割高となり、6時間まで5,480円、12時間まで8,200円となる(いずれも税込み)。利用時間が6時間を超えた場合、20円/kmの距離料金が課金される。

タイムズカー タイムズカー
ステージ3以上
カレコ
ベーシックプラン
カレコ
月会費無料プラン
6時間 6,490 4,290 4,480 5,480
12時間 7,700 5,500 6,700 8,200
12時間で200km走行の場合 10900 8,700 10,300 12,200
24時間 8,800 6,600 8,300 10,100
24時間で200km走行の場合 12,000 9,800 11,900 14,100
夜間パック(18時〜翌日9時) 3,960 2,640 3,600 4,400
夜間パックで200km走行の場合 7,160 5,840 7,200 8,400
距離料金 16円/km 16円/km 18円/km 20円/km

上記の表では、いずれの時間も走行距離を200km と想定して料金を試算した。カレコのベーシックプランのほうがタイムズカーより利用料金は安く設定されているものの、タイムズカーは距離料金が割安なので、走れば走るほどタイムズカーのほうが割安になっていく。

また、実はタイムズカーには利用頻度に応じたステージがあり、ステージ3以降ではCX-5をトヨタ・ヤリスやスズキ・スイフトなどのコンパクトカー同等の「ベーシック」クラスの料金で利用できるのだ。このヘビーユーザー特典を利用した場合がもっとも割安となる。まる1日借りて200km走行しても1万円でお釣りがくる。

カーシェアCX-5 の設置ステーションはどこに?!

タイムズカー CX-5 の設置ステーション

タイムズカーのCX-5設置ステーションはまだ少なく、全国でわずか38ステーションだ。首都圏の28ステーションに集中的に配置されている。

タイムズカー CX-5 の設置ステーション一覧はこちら

カレコ CX-5 の設置ステーション

カレコは、昔からハリアーをはじめとするミドルクラスSUVに強いこともあり、全国に383件が登録されている。

カレコ CX-5 の設置ステーション一覧はこちら

※導入グレード・装備・ボディカラー等はステーションなどによって異なり場合がありますのでご了承ください。