日本でも一般的になってきたLCC(格安航空会社)。LCC未体験の筆者が、バニラエアのセール「わくわくバニラSALE」を予約してみました! なんと、成田―札幌が1,780円という驚きの価格。まだ利用したことのない方向けに、予約の流れと注意点を紹介します。
LLC(格安航空会社)のセールチケットが余りまくり?!
日本でも一般的になってきたLCC(格安航空会社)。いままで利用する機会がなかったのですが、8月下旬にLCC各社がセールを実施していたので、北海道旅行へのチケットを予約してみました。
私がこのセールを知ったのは、観光情報サイト「タビリス」さんの、この記事。
LCC3社のセールチケットが余りまくり中。1,000円台チケットでも売れなくなった理由とは? | 旅行総合研究所タビリス
いままで、スカイマークの「SKYバーゲン45」(45日前までの予約でチケットが6割引)などはチェックしていたのですが、席数に限りがあることもあり、いつも「×」印ばかり。よほど予約開始日を注意していないとセール価格でチケットを購入するなんてできないな、と半ばあきらめモードだったのですが、そのLCCのチケットが余りまくりだというではないですか!?
各社のサイトを見てみると、たしかに「◯」印が並んでいます。
LLC3社のセール内容を比べてみると…
セールを実施していたのは、ピーチ、ジェットスター、バニラエアの3社です。
ジェットスター「女ともだちに、会いに行くよ」
青春18きっぷがだれでも使えるのと一緒で、別にレディース限定というわけではありませんよ。
東京(成田)‐札幌(新千歳)が1,990円 または 4,140円。
販売期間は2015年8月19日17時~8月31日18時
発売期間は長めに設定されています。東京から札幌まで2,000円!
ピーチ「宮崎就航記念セール」
東京(成田)‐札幌(新千歳)が3,290円(火〜木)、4,090円(金〜月)。
発売時期が2015年8月28日0時~8月30日23時59分まで。
わずか3日間の発売期間です。ANA系列なので、セールといっても節度感のある価格です。
バニラエア「わくわくバニラ 国内線SALE!!」
東京(成田)‐札幌(新千歳)が、水曜日は1,780円、それ以外は 2,680円。
発売期間は8月27日19時~8月29日18時59分までとわずか2日間。
なんと、成田から札幌まで1,780円と最安値です!
各LCC会社のサービスの差もわからないので、ここはいちばん安いバニラエアで予約してみることにします。
バニラエアの予約にチャレンジ!
バニラエアのホームページに掲載されている「わくわくバニラSALE!!」のページです。
成田‐札幌の安さが目を引きます。
「東京発」をクリックして、希望の出発日と出発時刻を選択します。
日付ごとに、最安価格が棒グラフで表示されています。また、赤くなっている日が「わくわくバニラ」の設定日です。これはわかりやすいですね。10月では3連休の価格が高く、下旬がとくに安いことがわかります。
さっそく、往路(行き)は最安値となっている10月28日(水)の便を予約。水曜なので、朝イチの便もまだ「わくわくバニラ」の空きがあります。帰りは、翌29日(木)にしました。30日は金曜のため料金が高く、また「わくわくバニラ」はすでに売り切れていました。札幌でゆっくり滞在していちばん遅い20時20分の便を通常価格で予約すると7,290円になってしまうためです。
コミコミ、シンプル、わくわくの各プランの詳細についてはこちらをご覧ください。
「わくわく」は、荷物のお預けも別途有料、搭乗便の変更・払い戻し(キャンセル)も不可なので注意。スケジュールが流動的な方にはオススメできません。
「次へ」をクリックすると、搭乗者情報を入力する画面です。
まあ、国内線なので名前、性別、誕生日、郵便番号、連絡先電話番号などしか聞かれません。LLCを使用する際にはEメールアドレスは必須ですね。
予約画面で、前の画面に戻りたい場合は…?
ちなみに、「やっぱり便を変更したい!」など、入力途中で前の画面に戻りたい場合、「戻るボタン」がありませんが、ページ上部の青いメニューをクリックすると戻ることができます。これはちょっとわかりづらいですかね。
手荷物は、リモワのキャビントロリーでもアウト!
つづいて、荷物のお預け、旅行保険などのオプションを選択。
機内に持ち込める荷物は、56cm × 36cm × 23cmの手荷物1個と、ハンドバッグ・PCバックなどの身の回り品1個の計2個、合計10kgまで。
この手荷物のサイズはIATAの機内持ち込み手荷物サイズに準拠しているんですけど、現行のリモワのキャビントロリー(33L)でも幅がアウトなんですね。まあ、リモワは機内に持ち込むにしてはけっこうデカイですけど。
(リモワ)RIMOWA SALSA サルサ 837.52 83752 CabinTrolley IATA
キャビントローリー イアタ マットグレー 33L (810.52.35.2)並行輸入品
上記以上の荷物は預ける必要がありますが、「わくわくバニラ」で東京‐札幌・沖縄を利用する場合、20kgまでの荷物で別途2,000円かかってしまいます。
保険の補償内容は、一般的なケガや盗難、遅延費用(国内線の場合4時間超)が含まれています。別途970円。
続いて、LCCで問題となる座席の指定です。
希望の座席を指定すると500円。どこでもよければ追加料金はナシ
まず、ありがちな(?)誤解から。料金プランで「スタンダードシート 500円」とあるので、スタンダードな座席でも運賃以外に500円がかかると思っていたんですが、そうじゃないんですね。「希望の座席を指定する場合」のみ500円で、席がどこでもよければ追加料金は不要なんですね。よかった…。
え、当たり前だろって? だって、LCCって「支払い手数料別途」とか、いろいろ運賃以外に上乗せされるイメージがあったもので…。
LCC初利用のワタシとしては、「え、LCCでも座席マップを見ながら席を選べるの?!いいじゃん」というイメージです。好きな席を選べて500円なら、全然問題ありません。
だって、新幹線ですら、みどりの窓口できっぷを購入する時に何も言わなければ座席なんて勝手に決められちゃいますからね。
機体後部の座席を指定したい場合は?
ちなみに、機体後部の座席を指定したい場合、機体の平面図の黄色い部分をドラッグすると座席表が移動します。これもちょっとわかりづらいので注意です。
さて、行きは昼間なので外が見える窓際の席を指定。帰りは夜で外も真っ暗なので座席指定はしませんでした。右側の「ご予約内容」には、スタンダードシート500円(往路のみ)と記載されています。
いよいよ、お支払いです。
コンビニ払いはカード不可なので要注意!
支払い方法ですが、クレジットカードとコンビニ払いが選べます。あまりちゃんと告知されていないのですが、コンビニ払いの場合は現金払いだけなので注意が必要です! nanacoもWAONも使えません。電子マネーのポイントを貯めている方は気をつけて下さい。
LCCとしては、ただでさえコンビニエンスストアへの委託手数料がかかるのに、さらにクレジットカード手数料をカード会社に支払わなければなりません。極限までコストを抑える意味では当然といえば当然ですけどね。
というわけで、クレジットカード払いをおすすめします。いよいよ「購入する」をクリック! 後戻りはできません!
ぐるぐるぐるぐる・・・。決済中。緊張の一瞬です。
予約完了画面を印刷するか、メールで送って保管しよう!
予約完了画面が表示されました! な、長い…。
いちばん下のボタンから、かならずこの内容を「メールで送る」か「印刷する」で保管しておいてください。
まあ、予約番号だけわかればウェブサイトから確認・変更はできますが、念のため。
予約は、以上のような流れとなります。
SNSやメールマガジンに登録して、LLCのセール情報をキャッチせよ!
さて、LCCのセール情報を逃さずキャッチするにはどうしたらいいでしょうか。
いま、各社ともFacebookページや、LINE公式アカウントを開設しているので、これをフォローして、つねにアンテナを張り巡らせておくのがよいでしょう。
とはいっても、セール情報はあまり早く告知してしまうと通常のチケットが売れなくなってしまうので、バニラエアの場合、国際線のセールは前の週、国内のセールは販売開始当日の告知だったりと突如はじまります。
台湾便の「わくわくバニラSALE!!」開始を知らせるメール。今日の朝届きましたが、発売開始も今日の19時からといきなりです。
そして21時過ぎにチェックしたところ、けっこう満席になっていました。通常料金と1,000円ていどしか変わらないのですが、やはり「わくわくバニラ」のネームバリューは絶大なようです。
たまたま私が予約できた「わくわくバニラ」は、8月の終わりという、まだ次の旅行の心構えができていない時期に発売されたので予約がまったりとしていた面もあったのかもしれません。
最安値はあくまでタイムセールと割りきって、うまく予約できればラッキー。それでなくても通常のエアラインに比べれば安い、と納得して使うのが正しいLCCとの付き合い方といったところでしょうか。株の格言「頭と尻尾はくれてやれ」に似たものがあるかもしれません(笑)。
もし、運よく事前に情報をキャッチできた場合には、当サイトで紹介していきたいと思いますが、あまり期待しないで下さい(笑)■