インド洋の島国スリランカがより身近に! LCC(格安航空会社)のタイ・エアアジアが、2018年12月14日(金)より、タイ・バンコクのドンムアン国際空港(DMK)とスリランカ・コロンボのバンダラナイケ国際空港(CMB)を結ぶ直行便を就航させることがわかりました。この便をうまく利用すれば、今までよりもっと早く、安く日本からスリランカに行くことができそうです。
※2019年11月現在、エアアジアのタイ・バンコク ドンムアン国際空港(DMK)ースリランカ・コロンボのバンダラナイケ国際空港(CMB)直行便は運航されていないようです。代わりに「タイ・ライオンエアー」の直行便を利用するのが一番安価です。
バンコクーコロンボ直行便は月・水・金・日の週4往復!片道6,800円から
このバンコクーコロンボ直行便は月・水・金・日の週4便の運航。使用機材は小型機のエアバスA320だそうです。料金はエアアジアのメンバーシップ「BIG会員」の場合1,990タイバーツ(約¥6,855)から。非会員でも2,030タイバーツ(約¥6,992)と格安。時刻は下記の通りです。
FD140便 バンコク/ドンムアン(DMK)20:20 → コロンボ/バンダラナイケ(CMB)22:20 FD141便 コロンボ/バンダラナイケ(CMB)23:20 → バンコク/ドンムアン(DMK)04:25 (2018年12月14日より週4日運航)
エアアジアのウェブサイトで、就航日の12月14日以降でドンムアンーコロンボを検索してみると、たしかに直行便が表示されています。料金も金曜ではありますが7,286円と格安です。
日本在住の私には関係ないよ、という声が聞こえてきそうですが、この便をうまく使うことで、日本からスリランカへの旅行への所要時間がとても短くなるのです。
これまでのエアアジア便はクアラルンプールで14〜16時間のトランジットが必要だった
これまでも、エアアジアを利用してスリランカに行くことは可能でした。
東京発、大阪発ともに、最安値であればなんと片道2万円程度の激安価格でスリランカに行くことができます。(空港税込み。受託手荷物・機内食・座席指定は別途。クレジットカードの支払手数料¥1,300も別途必要)
ですが、東京発・大阪発の場合とも、マレーシアの首都クアラルンプール(KUL)で半日以上の乗り継ぎ待ち時間があるため、トータルの所要時間は24時間以上かかっていました。
東京発の場合 D7 523便 東京/羽田(HND)23:45発 → クアラルンプール国際空港(KUL)6:35着 (乗り継ぎの待ち時間)14時間25分 AK 47便 クアラルンプール国際空港(KUL)21:00発 → コロンボ/バンダラナイケ国際空港(CMB)22:00着 所要時間:25時間 45分 運賃:¥20,200〜
大阪発の場合 D7 2便 大阪/関西国際空港(KIX)22:00発 → クアラルンプール国際空港(KUL)4:10着 (乗り継ぎの待ち時間)16時間50分 AK47便 クアラルンプール国際空港(KUL)21:00発 → コロンボ/バンダラナイケ国際空港(CMB)22:00着 所要時間:27時間 30分 運賃:¥19,411〜
東京発の場合、成田まで行かなくても、エアアジアが1日1便のみ就航している羽田発着のクアラルンプール行きを利用できるというメリットがあったのですが、それを補って余りある「14時間待ち」がネックでした。
バンコク経由はクアラルンプール経由より約10時間短縮!
それでは、エアアジアを利用して日本からバンコク経由でコロンボに行くルートを組み立ててみましょう。
東京/成田発の場合
東京の場合、成田空港からバンコク・ドンムアン空港行きの便が1日3便あります。
XJ601便 東京/成田(NRT)9:15 → バンコク/ドンムアン(DMK)14:05XJ603便 東京/成田(NRT)14:25 → バンコク/ドンムアン(DMK)19:10 XJ607便 東京/成田(NRT)20:40 → バンコク/ドンムアン(DMK)01:20 +1
朝の9:15に成田を出発するXJ601便を利用して、バンコク着が14:05。
トランジットは6時間の待ち時間。
FD140便 バンコク/ドンムアン(DMK)20:20 → コロンボ/バンダラナイケ(CMB)22:20
新たに就航したFD140便でバンコクを20:20に出発して、コロンボ着が22:20。
丸一日かかることは変わりませんが、総所要時間は16時間5分。
これまでにクアラルンプール経由の25時間45分に比べて9時間40分短縮できることになります!
大阪/関空発の場合
大阪の場合、関西国際空港からバンコク・ドンムアン空港行きの便が1日2便あります。
XJ611便 大阪/関西(KIX)23:45 → バンコク/ドンムアン(DMK)4:00 +1XJ613便 大阪/関西(KIX)09:55 → バンコク/ドンムアン(DMK)13:55
朝の9:55に関空を出発するXJ613便を利用して、バンコク着が13:55。
トランジットは6時間の待ち時間。
FD140便 バンコク/ドンムアン(DMK)20:20 → コロンボ/バンダラナイケ(CMB)22:20
新たに就航したFD140便でバンコクを20:20に出発して、コロンボ着が22:20。
やはり丸一日かかることは変わりませんが、総所要時間は15時間25分。
これまでにクアラルンプール経由の25時間45分に比べて10時間20分短縮できることになります!
名古屋/中部発の場合
名古屋の場合、中部国際空港(セントレア)からバンコク・ドンムアン空港行きの便が1日1便あります。
XJ 639便 名古屋/中部(NGO)10:55 → バンコク/ドンムアン(DMK)15:35
朝の10:55に中部国際空港を出発するXJ639便を利用して、バンコク着が15:35。
到着が遅いので、トランジットは4時間45分の待ち時間で済みます。
FD140便 バンコク/ドンムアン(DMK)20:20 → コロンボ/バンダラナイケ(CMB)22:20
新たに就航したFD140便でバンコクを20:20に出発して、コロンボ着が22:20。
総所要時間は14時間55分。
いままで中部国際空港からコロンボにエアアジアで行くルートはありませんでした(乗り換えが2回必要)ので、これは新規ルートといえます。しかも合計の所要時間は東京や大阪発よりも短いです!
ちなみに、直行便でも10時間!(スリランカ航空/JALコードシェア・日本からは成田発のみ)しかも片道8万円です。なんかエアアジアでバンコク経由のスリランカ、よさそうな気がしてきませんか?
だが、エアアジアのチケット検索では成田ーバンコクーコロンボルートは出てこない
ところが、エアアジアのウェブサイトで「片道」あるいは「往復」で成田発コロンボ行きを検索すると、「対象が見つかりません」と表示され、バンコク経由のルートを選択することができません。関空発で検索しても、やはり従来のクアラルンプール経由ルートのみが表示されます。
これは、Googleフライトなどの航空券検索サイトで調べても同様です。
エアアジアでは、今のところオフィシャルな日本からスリランカ行きの乗り継ぎ行程はハブ空港のクアラルンプール経由しか認めていないようです。
そんな時は「複数都市」でチケットを2枚に分けて予約しよう
解決策はカンタンです。Google フライトなどの航空券検索サイトで、チケットの種類「複数都市(マルチシティ)」を選択して、
成田ードンムアン
ドンムアンーコロンボ
というように、2つの区間のチケットを別々に検索しましょう!
Google フライト
Google フライトでは、格安フライトを数秒で見つけたり、目的地を地図で指定したり、料金のアラートを設定したりできます。
※エアアジアのウェブサイトでは、「複数都市」のフライト検索でもこの行程を選ぶことはできません。
やはりバンコク経由でもスリランカに片道2万円で行ける!
これがその検索結果です。正月明けの2019年1月9日(水)発の場合、成田発でも関空発でも合計料金は¥20,047でした。
クアラルンプール乗り換えとほぼ同じ価格でスリランカに行くことができます!
デメリットは出国手続きと受託手荷物料金が2回かかること
ただ、この方法にはデメリットもあります。
デメリットその1。まず、バンコクでも入国審査と出国手続きが必要になること。面倒ではありますが、4時間以上の乗り換え時間があればとくに心配はいらないとは思います。
次にデメリットその2。LCCであるエアアジアは受託手荷物も有料なのですが、この追加料金も2回分かかってしまいます。
私は、20kgまでの受託手荷物+機内食+座席指定+遅延保証がすべて込みになったオプションの「バリューパック」を追加してしまうことが多いです。
成田ードンムアン便のバリューパックは5,975円。ドンムアンーコロンボ便は安く、わずか3,061円です。あわせて9,000円ほど。先程のチケット代20,047円と合わせると、それでもやはり片道30,000円に収まります。
※クレジットカードの支払手数料¥1,300は別途必要
そして、デメリットその3。手荷物もバンコクで一度受け取り、税関を通る必要があることです。目的地であるスリランカへの持ち込みが禁止されていなくても、タイへ持ち込み制限されている品物を持っている場合は没収や罰金になってしまいますので注意が必要です。
たとえば、スリランカはお酒の持ち込みに寛容で、酒は1.5L(ウィスキー2本)とワイン2本まで持ち込みが可能ですが、タイは1Lしか持ち込めません。このような不便もあります。
でも、エアアジアでスリランカに行こうというあなたは、多少の不便や手間があっても少しでも安く旅行したいという節約トラベラーのはず。
この記事で紹介したチケット予約方法は、きっと今までなかったベターな選択肢になると思います。
※記事の内容は2018年11月3日現在のものです。航空券の価格や区間、為替レートは変更になる可能性があります。