ヨーロッパの格安航空会社(LCC)ボロテア航空搭乗記。いよいよベネチアのテッセラ国際空港(マルコ・ポーロ国際空港・VCE)からシチリア島のパレルモにあるファルコーネ・ボルセリーノ国際空港(PMO)までのフライト搭乗記をお届けします。

ベネチア市内から空港へはシャトルバスで8€・20分

ベネチア/ローマ広場バス乗り場からマルコポーロ空港へ向けて、Actv社のシャトルバス「aeroBUS」に乗車。

ベネチア市街から空港には鉄道が通っていないので「ローマ広場」のバス乗り場からシャトルバスで向かいます。20分間隔で運行されており、料金は片道8€・往復15€。約20分の所要時間で到着します。

空港行きのシャトルバスですが、通常の路線バスも兼ねており、途中小さなバス停にもこまめに止まって地元客の乗り降りがあります。搭乗時刻が迫っているときには若干焦るかもしれませんね。

マルコポーロ空港に到着

マルコポーロ空港に到着

空港のバスターミナル降車場です。空港へのシャトルバスは、このように全面に「aeroBUS(エアロバス)」とラッピングされているので遠目でもすぐにわかります。

マルコポーロ空港ターミナル

マルコポーロ空港ターミナル

マルコポーロ空港はそれほど大きな空港ではありません。到着も出発もすべて入り口は1Fです。

マルコポーロ空港ターミナルの1Fロビー

マルコポーロ空港ターミナルの1Fロビー

1Fは窓がなく、やや暗いフロアです。

ヴェネチア マルコポーロ空港の出発案内。

ヴェネチア マルコポーロ空港の出発案内。

ヴェネチア マルコポーロ空港の出発案内です。フランクフルト、マドリード、アテネ、ウィーン、ニューヨーク、ロンドン、プラハ…欧米の首都や大都市への便が続々と出発します。ヴェネチア自体は人口わずか30万人の都市なのですが、それでもこれだけダイレクトに結ばれているのを見ると、欧米の結びつきの強さと、アジアや日本は地の果てであることを実感せざるを得ません。

現在、日本からの直行便はもちろんありません※が、実はお隣りの韓国仁川空港(ICN)からはアシアナ航空の直行便が週2便あるのです!ハブ空港という意味では、やはり羽田や成田は仁川に負けています。

※2014年夏季ダイヤでアリタリア-イタリア航空による成田ーヴェネチア便が週2便設定されたことはあります。

さて、V7 1220便パレルモ行きはすでに最終案内中です。ゲートNoの案内がなく、フロアー表示だけなので、広くない空港とはいえ少し迷います。急いで搭乗口に向かいましょう。

マルコポーロ空港ターミナル。1Fから2Fへエスカレーターで

マルコポーロ空港ターミナル。1Fから2Fへエスカレーターで

マルコポーロ空港ターミナル 2Fロビー

マルコポーロ空港ターミナル 2Fロビー

2Fにエスカレーターで上がると、天窓から光が差し込み明るい印象です。右側が搭乗口です。

ヴェネチア マルコポーロ空港 2F出発フロア

ヴェネチア マルコポーロ空港 2F出発フロア

2F出発フロアはあまり広くなく、ショッピングモールの合間を縫ってゲートに向かいます。

ボロテア航空は沖止め・タラップ搭乗

マルコポーロ空港のターミナルビルを望む

マルコポーロ空港のターミナルビルを望む

ボロテア航空はLCCの定めで、バスで沖止めしてある機材に向かい、タラップ搭乗です。写真はタラップからターミナルを振り返ったところで、右側に見えているのがターミナルです。バスで500〜600mは走ったでしょうか。

ボロテア航空のエアバスA319

ボロテア航空のエアバスA319。エンジンにもチェック柄が描かれている。

ボロテア航空のエアバスA319

ボロテア航空のエアバスA319

レアなボーイング717を期待したのですが、機材はエアバスA319。いずれにしても、日本のエアラインには導入されていない機材です。ちっちゃい機体の全身にチェック模様があしらわれていてとてもカワイイです。このサイズにも関わらず、タラップは前後2つなので搭乗はスムーズ。少しでもオペレーションの遅延がないようにという配慮なのでしょうか。

ボロテア航空エアバスA319の座席は?

ボロテア航空A319の機内

ボロテア航空A319の機内

機内は3+3のアブレスト。短距離便のみの運航のため、シートは最低限といった感じです。座席の裏側は樹脂がむき出しで、今まで見た航空機の座席のなかでいちばんシンプルかも。

座席の裏側はきわめて簡素

座席の裏側はきわめて簡素

緊急時の避難手順もパンフレットではなく、テーブルに直接貼られています。

非常口列の座席だったため、足元は超ゆったり

非常口列の座席だったため、足元は超ゆったり

シートバックのポケットに至っては、もはやポケットではなくゴムの抑えです…。

チケットを予約したのが直前だったため、追加料金が必要となる非常口列のエクストラレッグスペースの座席しか空いていませんでした。あえて座席指定はせず。狙い通り、追加料金なしで座ることができました。

ここは非常口列なのでシートピッチは広め

非常口列のシートピッチはかなり広め

通常の座席のシートピッチは76cm

通常の座席のシートピッチは76cm

通常の座席のシートピッチは76cmと標準的です。

搭乗が終わると、機長による「シニョーレ…」とダミ声の挨拶がはじまり、あっという間に離陸。窓際の席ならば、眼下にアドリア海に浮かぶヴェネチアの市街やムラーノ島が一望できるはずです。

出発時刻は、10:50のほぼ定刻通りでした。

ヴェネチアからパレルモまでは直線距離800kmあまりですので、羽田ー新千歳とほぼ同じです。飛行時間は1時間40分。ボロテアでは、ドリンク等の機内サービスは一切ありませんが、あっという間にパレルモのファルコーネ・ボルセリーノ空港に到着です。

パレルモ空港はすべてのエアラインが沖止め

滑走路の奥にはペコラロ山が圧倒的な存在感を持って迫ってくる

滑走路の奥のペコラーロ山が圧倒的な存在感を持って迫ってくる。ボーイング717も駐機している。

パレルモ空港でも、飛行機はやはり沖止めでしたが、後日搭乗したアリタリア-イタリア航空もやはり沖止めで、なぜかこの空港ではボーディングブリッジを使用している形跡がありません。理由はわかりませんが…。

機内からタラップへと一歩踏み出すと、強い日差し、そして地中海の熱風とともに、巨大な岩山が圧倒的な存在感を持って視界に入ってきます。岩山は、ペコラーロ山(Monte Pecoraro)というそうです。もうここはイタリア本土とは全く異なる風土であることを実感せざるを得ません。

パレルモ ファルコーネ・ボルセリーノ空港に到着したボロテア航空V7 1220便

パレルモ ファルコーネ・ボルセリーノ空港に到着したボロテア航空V7 1220便

左奥、滑走路の反対側にはティレニア海を望むこともできます。

バスを降りてパレルモ空港のターミナルへ

バスを降りてパレルモ空港のターミナルへ

バスを降りてターミナルへ。国内線なので、とくにチェックもなく、ほどなく到着ロビーに出ます。

パレルモ ファルコーネ・ボルセリーノ空港のロビー

パレルモ ファルコーネ・ボルセリーノ空港のロビー

空港のサインはオレンジを基調とした明るい色彩で、やはり南に来たことを実感させられます。

パレルモ ファルコーネ・ボルセリーノ空港

パレルモ ファルコーネ・ボルセリーノ空港

パレルモ ファルコーネ・ボルセリーノ空港のターミナルビル全景です。空港の名前に冠されたファルコーネとボルセリーノが人名であることはすぐに想像がつくでしょうが、いったいどんな人物の名前を冠しているかはおわかりでしょうか…? 私は、帰ってからその由来を知り、驚愕してしまいました。

この話は長くなりそうなので、また機会があれば…。

ボロテア航空の総合評価は星4つ!

さて、ボロテア航空を利用しての評価を採点してみます。

コストパフォーマンス:★★★★★
定時性:★★★★★
機材:★★★
座席:★★★★
機内サービス:★★★
スタッフの対応:★★★★
外国語対応:★★★
アプリ・Webサイトの使い勝手:★★★
総合評価:★★★★

コストパフォーマンスは文句なしです。ただ、日本人が利用しようとした場合は日本語対応がまったくないので★2つ減点です。LLCで問題になりがちな定時性についても問題はなく、他の方もおおむね「ライアンエアーより遅れない」という評価のようです。

ヨーロッパ周遊でもし利用する機会があれば、トライしてみてはいかがでしょうか。